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エンジニア不足の業界や案件を知るコツ

開発が必要とされる業界や案件は時代背景に大きく影響されます。しかも、次から次へと新しいテクノロジーやコーディングが出てくる世界です。つまり、良い条件の案件を取るには、どんな技術者が、どんな分野で、今求められているのか、そして、これから求められるか、を把握、予想できるかどうかにかかっています。

そのための方法を幾つか紹介しましょう。

まず、これはシステムアキテクチャ―など上流工程の技術者向けのアドバイスですが、1年以上先の大きな仕事に当たりを付けたいのなら、日経新聞等の経済紙を読みどんな企業がどこの政府の案件を受注したのか、というような記事に注目すべきです。例えば日本企業がインド政府より新幹線を受注した、という記事があれば、調査、設計などの期間を経て、おそらくその二年後あたりには関連したシステム開発に着手される可能性が出ると考えられるでしょう。「大型受注」というようなキーワードで検索してみるのも良いでしょう。

しかし、「自分は下流工程だ」「コーディング専門でそこまで考えたくない」「そんな長い期間待てない」という方もいると思います。そういう方は、IT人材派遣のポータルサイトで検索をかければ、いまどんな分野でどんな技術者が求められているのかの傾向が分かります。

でも、これはきっと皆さんすでにやっていますね。私がお勧めするのは、それだけではありません。「システム開発 通訳」で検索をかけ、同時通訳者が求められている開発現場を探すのです。同時通訳者というのは、経験と実力が求められるFEEの高い仕事です。通訳者にそんな高いFEEを払ってでも進めたい案件ということは、重要で、急ぎの可能性が高いです。これは便利な裏ワザですが、使うにあたってはタイミングが重要です。第一に年末に向かう9月頃、第二に年度末に向かう2月頃がそのタイミングです。日本ではFiscal Yearが4月~3月という企業が多いです。公的機関はほぼそうです。そのため、次年度予算を2月に立てる会社や機関が多いからです。この日本独自のタイミングを頭に入れておくことも、有利な案件を探すためには必要です。

昨年までは大手銀行のグローバルシステム開発が多かったですが、最近よく見かけるのは企業の総務管理システムの開発です。なぜかというと、グローバル展開を進めている企業では、人材のグローバル化も進んでおり、多様な国籍を持つ人材を本社で一元管理するニーズが急増しているからです。これからは、大手企業だけではなく、中堅企業でも外国人社員が増えてくるでしょうから、このニーズはしばらく続くと思われます。

また、Andorid系の開発は他国と同様、増えています。Androidユーザーは20億にも届きそうな勢いですから、当然日本でもユーザーは急増しており、大きな市場です。Android Auto、Android Fitなどは今後日本のお得意なモノづくりと連帯して開発が盛んになると考えられる分野です。AndroidにしろiOSにしろ、こうした開発情報は日本語に翻訳されるまでには時間がかかりますから、英語圏の人はより早く情報を仕入れることができ、優位な分野と言えます。

エンジニアもマーケティングセンスが問われる時代と言えますね。こういったセンスは自分の経験だけで伸ばしていくのには限界があります。優秀なエンジニアやマーケティングに強いエンジニアとのネットワークを強め、日頃から、こういった情報を入りやすいようにしておくのが、やはり重要ですね。

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