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同期について

先日、外国人IT技術者の方と「同期(synchronization)」「非同期(asynchronous)」という話をしていたところ「『同期』って、別の意味もありますよね。」と聞かれました。

システムの話をしていたので、一瞬「?」となりましたが、「ああ!確かに!」と気づきました。

日本語では、同じ年度に、入学・卒業・入社した人のことを「同期」と言います。例えば「会社の同期」と言うと、「同じ年度(例えば2010年4月)に、入社した仲間」という意味です。「同期会」と言えば、その同期の仲間で集まる会のことです。

日本のように、一斉に新卒者(その年に学校を卒業した人)を採用する、ということのない国ではイメージが沸かないかもしれませんね。日本では、多くの学生が、3月に学校を卒業し、4月1日に一斉に「新卒社員」として、企業に就職します。ですので、「同期」がいるのが普通です。大企業であれば、「同期」が千人以上いることもあります。特に新卒の採用人数が多いのはメガバンク系で、みずほフィナンシャルグループの2016年度の新卒採用予定数は1920人だったそうです。「同期」が2000人近くもいる、というのは凄いですね。

ちなみに「同期」という言葉、synchronization という意味で使う時と、the same period という意味で使う場合とでは、アクセントが異なります。IT用語で使う場合は「どうき」の「ど」の音を低く、「うき」を高く発音しますが、会社の同期、という意味で使う場合は「ど」の音を高く、「うき」を低く発音します。「非同期(ひどうき)」は、「ひ」を低く「ど」を高く、そして「うき」をまた下げます。

IT用語の同期・非同期は対義語ですが、同じ年度の人を指す「同期」には、対義語はありません。同じ年度の入社じゃない人を「非同期」とは言わないので、気をつけてくださいね。年齢や入社のタイミングによって、上司、先輩、後輩、同僚などと言います。

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