外国企業にM&Aされた日本のIT企業

IT業界は変化のスピードがはやく、企業買収も頻繁に行われています。そこで今回は、外国企業にM&Aされた日本のIT企業をご紹介します。

The Match Groupによるエウレカの買収

まずご紹介したいのは、2015年5月に発表された、アメリカのThe Match Groupによる日本のエウレカの買収です。

The Match Groupは、米IACグループ傘下のIT企業でNASDAQ上場企業です。Match.comやTinderやOkCupidなど、マッチングサービスやデーティングサイトを世代を問わずグローバルに運営しており、さらに、AskやAbout.comといったSNSやVimeoといった動画サイトまで展開しています。

エウレカは、オンラインデーティングサービスのpairsや、カップル向けSNSのCouplesを運営している日本のIT企業です。Pairsは2012年10月にサービスを開始し、2016年5月時点で会員数が400万人を突破している。Couplesは、2014年にリリースされ、現在では450万ダウンロードを突破しています。日本における、デーティングサービスのリーディングカンパニーと言えます。

IACがエウレカを買収した目的は、アジア地域への進出だろう。エウレカは、pairsやCouplesをアジアでも展開しており、そのノウハウや人材を手に入れたいという考えがIACにはあったのでしょう。

HotelQuicklyによるTonightの買収

続いてご紹介したいのが、2016年2月に発表された、HotelQuicklyによるTonightの買収です。

HotelQuicklyは、ホテルの直前予約アプリを提供している香港の企業で、アジアを中心にサービスを展開しています。

Tonightもその名の通り、「今夜泊まるホテルを探せる」アプリで、こちらは日本のGREEの傘下企業です。

HotelQuicklyの利用者からのフィードバックによると、日本は、訪れてみたい国トップ3の中の1つに挙げられており、また、日本のビザ申請条件の緩和や、LCCの発展によりアジア各国から日本への旅費が安くなったなど、以前より日本旅行へのハードルが下がったこともTonight買収を後押ししたのでしょう。

HotelQuicklyはTonightを買収することで、16番目の市場として日本に参入し、新たに400軒のホテルをラインナップに加えました。HotelQuicklyとしては、サービス利用者に対し、日本という人気のエリアで、宿泊場所の選択肢を増やすことが出来ましたので、Tonight買収による日本進出は非常に合理的な選択だったと言えるでしょう。

これらの事例からも、新しい市場への参入を目的としたM&Aは、IT業界においても多いことが分かります。

#MA #日本のIT企業

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