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日本語を学ぶ人が知っておくべきこと(後編)

日本語を学ぶ人が知っておくべきこと(後編)

①モチベーションは続かない。

②人間は「忘れる生き物」

③学習方法別の記憶の定着率

についてお話しました。

今回は、その続編です。

④Reading Writing Listening Speakingのバランスが大事

​​

会話の練習は好きだけど、文法の勉強やリスニングの練習はつまらない、という意見は多いです。

でも、語学を習得するうえでは、両方のバランスが大切です。

海外に住んでいる方は、OUTPUTの練習(話す・書く)が足りない傾向があります。

例えば、JLPT対策の勉強だけしてきた人の中には、N1に合格している人でも、会話が下手な人がたくさんいます。

逆に、日本に住んでいるので会話は上手だけど基本的な文法ができないという人もいます。

OUTPUT(話す・書く)の練習が足りない人は、日本語を使う機会を増やしましょう。

INPUT(読む・聞く)の練習が足りない人は、退屈かもしれませんがコツコツと続けましょう。

⑤教科書を選ぶ時に、Amazonのレビューは見るな!

​​自習用の教科書を選ぶ時に、AmazonのReviewを参考にして決める人は多いと思いますが、私はお勧めしません。

なぜかというと、Reviewを書いている人は、自分が使った感想を書いているに過ぎず、極めて主観的な情報だからです。複数の教科書を比較して分析している訳ではありませんので、その情報に価値はありません。

代わりに私がお勧めする方法は2つあります。

・プロの日本語教師に相談する。

・日本語教材の専門書店(そうがくしゃ、ぼんじんしゃ等)に相談する。

ちなみに、専門書店以外の大型書店(紀伊国屋等)も、私はお勧めしません。

そこで一番売れている教科書を紹介してくれるかもしれませんが、売れている教材がベストとは限りませんし、大型書店の店員は日本語教育の素人だからです。

専門書店には、大型書店が扱っていない教材がたくさんありますので、一度足を運んでみることをお勧めします。

次のサイトは、ビジネス日本語を学べる教材を講師の解説付きで紹介していますので、オススメです。

⑥良い教師の見分け方

どんな先生を良い先生と思うかは人によって違いますので一概に言うのは難しいのですが、日本語教師の経験を見極めることができる魔法の質問があります。その質問とは「先生が使える教科書を全て教えて下さい。」です。1冊しか使えない人には要注意です。

私が考える良い教師とは「学習者に合わせて教材やカリキュラムを変えられる教師」です。つまり、日本語教師の経験が長ければ、使える教科書の数が自然に増えてくるはずです。私の周りには50冊以上使える超一流の先生も多くいますが、20冊以上使えれば勉強熱心な先生と言えるでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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